介護老人保健施設クローバーは、定員68名・要介護1~要介護5の要介護状態となった方がご利用されています。
何らかの疾病により要介護状態になった高齢者の皆様が、リハビリを専門的に行い、身体機能のみならず、心のリハビリにも取り組んでおります。
法人名称 | 医療法人社団 佐々木クリニック |
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施設名称 | 介護老人保健施設 クローバー |
入所ベッド数 | 68床(短期療養生活介護〈ショートステイ〉を含む) |
デイケア | 定員25名(通所リハビリテーション) |
開設日 | 平成18年11月6日 |
建物 | 鉄筋コンクリート造 地上3階・地下1階建 |
代表者 | 理事長 進藤 朝子 |
施設長 | 佐藤 三智子 |
併設施設 | 佐々木クリニック豊田 ケアハウス ローズマリー(軽費老人ホーム) デイサービス グリーンルーム 地域包括支援センターいきいきタウン 居宅介護支援事業所いいプラン ひよこハウス豊田(認可保育園) |
介護老人保健施設クローバーでは、24時間体制で、医療のバックアップも行います。
高齢だから・・・とあきらめず、今できる事を迅速かつ確実に行い、人生の集大成「納得の人生を最後まで生きぬく」。そのお手伝いをすることを念頭に、介護とともに必要な医療を提供しています。
広々として充実した設備のリハビリテーションルームをご用意しております。ご利用者様の症状や運動能力を正確に評価した上で訓練プログラムを作成し、運連を行っております。
当施設は、4人部屋13室、3人部屋1室、2人部屋4室、個室5室からなり、自然光を最大限に取り入れ、中庭の芝生や木々の緑を取り込み、明るく清潔な空間をご用意します。
寝る場所と食事を摂る場所の区別がつかない生活パターンは生活リズムにメリハリがなくなり、意欲低下や閉じこもりなどの要因となっています。
当施設では、メリハリをつける為に、2階の居室のあるフロアーから、1階に降りて来ていただきお食事を召し上がっていただいております。
当施設では、定期的にイベントなどを開催しております。隣接する保育園の園児たちを交えて楽しくアットホームな時間をお楽しみ頂けます。
当施設では、脳血管障害後遺症による片麻痺、パーキンソン病、疼痛や骨折などの整形外科的疾患、認知症等といった疼病により日常生活動作に支障をきたした方々のリハビリテーションを行っております。
身体機能の改善、及び維持を目的として様々なリハビリテーション、主に徒手的療法・筋力強化運動・疼痛予防体操・日常生活動作練習・精神的ケア等を行っています。
理学療法士は担当制になっており、ご利用者様の症状、体力に合わせて運動量を決めます。
体力の向上および低下予防のため、トレーニングマシンなど設置しております。
リハビリを実施することで、日常生活の向上やこころの活性化を図ります。
ご利用者様の向上のためにスタッフ一同が全力で取り組みます。
クローバーのリハビリにおける、ご利用者様の様子を一部、ご紹介します。
ご利用者様との信頼関係を何より大切に、一人一人に合ったリハビリテーションを目指しています。
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脊椎症のために両下肢が痺れ、足が思うように動かず転倒し股関節大腿骨を骨折。手術を行いました。骨折が治った矢先に再び転倒され、反対の股関節を骨折してしまいました。骨折治療の入院中に脳梗塞を発症し左半身麻痺となりました。
クローバーに入所した時の状態は、両手で平行棒をつかみ数メートル歩くのがやっとでした。高次脳機能障害もあり、会話も聞き取りづらく他者とのコミュニケーションがなかなか取れず、リハビリにも消極的でした。
リハビリで何をやるのかを丁寧に根気強く説明し、徐々に理解を得る取り組みを行いました。リハビリを始めるまでに数十分かかることもありましたが徐々に受け入れられ、最近ではほとんど拒否が見られなくなりました。リハビリへ意識が向いたことにより、集中して取り組む時間が少しずつ増えてきました。
その結果、入所2ヶ月後には松葉杖で40m、3か月後にご家族の介助でT字杖と手引きで歩くことが出来るようになり4か月後に自宅に帰られました。
お風呂場で転倒し右股関節大腿骨を骨折、人工骨頭置換術施行。同時に元々痛みが強かった右膝に人工膝関節置換術を実施しました。
頸椎症の影響で手先が痺れ細かい作業はできず、肩は水平までしか上げられませんでした。頸髄症の治療のため手術をしましたが、首が動かず立つとふらつきが強く、足・体の筋力低下もあり車椅子を使用してデイケアにいらっしゃいました。リハビリ時のみサークル型歩行器を使い歩く練習をしていました。
通所開始から徐々に筋力がついてきてバランスがよくなりました。肩や指の動きは改善し、バンザイができるようになりました。
歩行もどんどん上手になり、半年後にはロフストランド杖で、1年後にはシルバーカーで一人で歩くことが出来るようになりました。
2年後には手引き介助下で歩くことが出来るようになり、続けて80m歩く体力がつきました。
ご主人の死去後健忘症状が進行しました。度々入院を繰り返しますが、入院中点滴を自分で取ってしまったり、ベッドの上に立ち上がるなど危険行為を行うようになってしまいました。
退院後はショートステイを利用しますが自宅に帰りたいと訴え、一日で中止になったこともありました。自宅に帰ったもののお風呂なども拒否されほぼ寝たきりの生活、何とかデイサービスでの入浴を促し自宅での生活を送っていました。
そんな中、誤嚥性肺炎になり入院。肺炎は改善したものの自宅へは帰ることが出来ず施設入所となりました。
入所当初、慣れない環境に混乱され、介護も拒否。リハビリはもちろん、食事や入浴も拒否され自分の殻に閉じこもり他者が関わる隙すら作らない状態でした。
まず、ご本人の気持ちとなってなぜこの行動をするのかを考え、気持ちに合った対応をすることで徐々に介護拒否も減ってきました。
当初は顔を見ようともしなかったリハビリスタッフとも少しずつ関わりを持つようになり、笑顔が増えてきました。入所2ヶ月経ったころには介護拒否はほとんどなくなり、リハビリスタッフを見つけると自ら手を振り、おちゃめな表情で挨拶をしてくださるようになりました。本人が興味をもつリハビリプログラムを立て、最近はキャッチボールに真剣に取り組まれております。
工夫の一つとして、12月にクリスマスディナーを毎年行っております。
ホテルのディナーをイメージし、白いテーブルクロス、お花、ワインなど雰囲気作りをして、職員が正装し蝶ネクタイを付け、ホテルマンのように、皆様をおもてなしするというイベントです。
栄養科の職員が腕によりをかけ、特別メニューを作り、職員がおもてなしをし、バイオリンやピアノの生演奏も楽しんでいただいております。
身体機能の維持や向上を目指すうえで運動を毎日継続して行う事が大切です。お部屋に閉じこもりがちになってしまうと、身体機能は衰え、日中に横になってしまう事が増え、夜眠れなくなって熟睡ができなくなり、日中に寝てしまう昼夜逆転となってしまい、健康状態が悪化してしまいます。
しかし、毎日体操やレクリエーション、リハビリするのは大変・・・という声に対し、どうしたら、「頑張るぞー」という思いになっていただけるか、自分のために、家族のために、過ごす時間の中で動機付をどれだけすることができるかが重要であると考えています。