ローズマリーのリハビリテーションについて

ローズマリーでのテーマは、「介護予防」「その人らしく」です。
何らかの支障によって、自宅では生活できなくなった方が、ローズマリーではご自宅で日常生活を送っているように過ごせるようなリハビリテーションを行っております。
ステップウェル、ラジオ体操、階段昇降・・・など。

毎日、継続した運動を行い、生活の中でのリハビリテーションを行っていく。
理学療法士が行う、リハビリテーションはもちろん大きな効果がありますが、
一番重要な事は、毎日継続する運動です。
毎日の運動は身体機能の維持、のみならず認知症治療および予防において医学的に効果があると言われています。(臨床の結果で効果があると認められています。)

その他、現役で家族を養っていた時に、毎日当たり前に行っていた掃除や料理。
当たり前だった日常を少しでも取り戻すような工夫を生活リハビリテーションとして取り組んでいます。

ローズマリーのリハビリテーションについて

クリスマスディナー

クリスマスディナー(合同行事)

工夫の一つとして、12月にクリスマスディナーを毎年行っております。
ホテルのディナーをイメージし、白いテーブルクロス、お花、ワインなど雰囲気作りをして、職員が正装し蝶ネクタイを付け、ホテルマンのように、皆様をおもてなしするというイベントです。

栄養科の職員が腕によりをかけ、特別メニューを作り、職員がおもてなしをし、バイオリンやピアノの生演奏も楽しんでいただいております。

ひよこハウスの子どもたちと

ひよこハウスの子どもたちと

同敷地内にある、認可保育園ひよこハウス豊田、また豊田駅北口にある認可保育園ひよこハウス多摩平の子どもたちとの一緒に過ごす取り組みを行っています。

4月には鯉のぼり作り、5月には運動会、6月にはあじさい作りなど、さまざまなイベントで交流しています。
毎年3月には今まで笑顔をたくさんくれた園児たちが卒園します。そのお別れに、クローバー・ローズマリーの利用者の皆様から子どもたちに感謝状が送られます。

「今を築いてきた私たちより、未来を築く君たちへ」
たくさんの笑顔をありがとう…

クローバー・ローズマリーのおじいちゃん・おばあちゃんは、たくさん子どもたちを褒めてあげました。純粋な心でほめられた子どもたちは、喜びに目を輝かせ、自尊の気持ちを育んでいきます。

要介護状態になっても、認知症になっても、未来の子どもたちの心を育てるという大事な仕事(役割)がここにあります。
ここにいるすべての人には必ず居場所があります。そんな思いで職員一同仕事をしています。

東海道五十三次

東海道五十三次

ご入居者様全員の名前を掲示し、ステップウェル体操、ラジオ体操を行った回数(一日2枚まで)に応じてシールを貼って、誰でも自分がやった回数が一目で分かるようにしました。

自分がやった記録を積み上げていく楽しさ、他の人に負けたくないという意欲が功を奏し、今では一番がんばっている方は1200回を超え、一日2枚として計算すると、600日にもなるほどです。

ローズ紙幣

クローバーのリハビリテーションについて

ケアハウス・ローズマリーではローズ紙幣を発行しています。
各レクリエーションに応じた報酬を設定し、レクリエーションに参加した報酬として、参加した回数と報酬を計算し、月に一回、お給料としてお渡ししております。
稼いだローズ紙幣で、ローズマリー内での喫茶店でコーヒーや紅茶などを楽しんでいただきます。
また、季節の行事(お花見ドライブやいちょうドライブなど)に参加する際もローズ紙幣を使って参加していただきます。「行きたいから頑張って稼がないと」と自主的に参加いただけるように工夫しています。

工夫が身を結び、当初は椅子に座ってラジオ体操をしていた方がほとんどでしたが、今ではほぼ全員が立って体操を行えるようになり、表情も豊かに、食事やレクリエーションが終わっても、部屋に帰らずに井戸端会議が始まり、失いかけていた社会性を取り戻すことが出来ています。